私はツイッターなどの発信が苦手だ。理由は誰かに否定されるのが怖いからだ。
「つまんねぇよ!」って思われるかな。
「聞いてねぇよ!」って思われるかな。
どうしてもそんな風に考えてしまう。
しかしホンネ的にはもっと発信したい。だからこそこうして文章を書いている。
でもこわいもんはこわい!!
こんな私に「発信とはなんぞや」という事を教えてくれたのがこの本である。
私みたいに「発信が苦手のくせに発信したい…」というお悩みをお持ちの方はぜひ読んでみてください。
あらすじ
NHK広報のツイッターアカウント NHK_PR をめぐる実話にもとづくお話。著者はそのアカウント担当者(以降PRさん)。このアカウントの特徴は、
公式なのにユルい点
今でこそそんなアカウントも多いが NHK_PR は、その先駆け的存在である。
ツイッター初心者だったPRさんがこっそり始めた非公式アカウントが公式になり、次第にその何とも言えぬユルさから話題となっていく。
フォロワーと会話をし、文章を間違え、幾度となく炎上したり、いろんな経験をするなかで、
ツイッター運営でホントに大切なこと
に気づいていく。
また3・11の時の経験も語られておりNHK公式として、また人間としてPRさんの覚悟には涙が出る。>本をみてみる
いっそのことフォロワー数なんて忘れちまおう!
「とにかくフォローワー増やさなきゃ!」
意外と発信ベタな人ほどこの考えに縛られているんじゃないだろうか。
私は無意識にその考えに強くしばられていた気がする。だから「上手な発信をしなくてはいけない」と完全にに気負っていた。
しかし大人気アカウントの担当であるPRさんはこのように語っているのだ。
NHK_PRでは、フォロワーを増やそうとしたことはないんです。
えーまじで??私はとても驚いた。
意識するのは知り合いづくりでなく友達づくり
というのもPRさんは、
知り合いを増やすことよりも仲良しの友達をつくること
を意識してツイッターを運営している。
たくさん知り合いがいることよりも、数は少なくても仲良しの友達がちゃんといることを目指すほうがいいんですよ
私はこの考え方に「なるほど!」と目からウロコがおちた。
最近SNSのおかげでプチ有名人みたいな人がすごく増えてきた。ふつうの人が得意なことを発信し、フォロワーをたくさんつくり、そのあと本を出したり、テレビに出たりする。
いまやフォロワー数は、その人の価値のような気さえしてくる。
でもだからと言って、フォロワー数を増やすことが目的になるのはやっぱりちがうのではないか。なぜならば、
全員に好かれる人なんてこの世にいない!
からである。
2:7:1の法則
ところでみなさんはカール・ロジャースの2:7:1の法則というのをご存知だろうか?
●2:7:1の法則
10人の人がいたとしたら……2人は気の合う人 7人はどちらでもない人 1人は気が合わない人
つまりどんな良いこと言っても、一部の人は必ずあなたを否定をしてくるし、逆にどんなこと言ってもいいねって思ってくれる人がゼッタイにいるのだ。
だからむやみやたらとフォロワーを増やすことを目的にするのではなく、
ほんとに仲良しの友達をつくる方が大切だし、もっと言えば、
仲良しの友達に向けて発信する
そんなイメージでSNSは運用するべきなのかもしれない。
仮想空間の中の人を信じること
SNSって仮想空間の中だから忘れがちですが相手は人間なんです。だからやっぱり、
あなたと仲良くやっていきたい
という気持ちがないとダメだと、この本はそんなことにも気づかせてくれる。
PRさんはこんな風に言っている、
結局はフォロワーのみなさんを信じること。徹底的に信じること。私は、それに尽きると思っています
つまりそういうことなのかもしれません。

これぞまさにツイッター道
ほかにも色んなエピソードと、それにまつわるPRさんの思いがこの本には記されている。
どんなことでも極めるためには、心構えというか作法みたいなものって重要だと私は思います。
というよりも、
こんな風にやっていくべきだよ!
って考えをまとめたのが作法で、それがたとえばお茶なら茶道、剣なら剣道かもしれない。
そんな意味でこの本は、ツイッターでの成功への道しるべ、
「ツイッター道」の教科書
かもしれない!!そう私は感じました。
>>本をみてみる
まとめ
テクノロジーは人間の豊かな生活のためにあります。だから、SNS発信が苦手な人はそもそも無理してやる必要なんて無いと私は思います。
でも自分の思いを発信してみたい。発信して誰かに共感してもらったり、時には人を勇気づけられたらサイコーだよね。
そんな風にも思います。
SNS発信って苦手だな。でも発信したい。って悩んでる人はぜひこの本よんでみてください。すこしだけたのしく発信していける人に近づけると思います。
以上、「中の人などいない@NHK広報のツイートはなぜユルい?」の本のレビューでした。
おしまい。